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Vintage Gibson

by Tomohiro OYA

ヴィンテージ・ギブソン。こいつは自分にとってはなかなか手ごわい。

高校生のころ、Gibsonのダブだったかハミングバードを使っていたシンガーソングライターが雑誌のインタビューで「自分のギブソンは美味しい時期を過ぎちゃたみたい」という記事を読んで驚いた。死んじゃうのかよ、ギブソンは。

20代前半にTV-CMでみたライ・クーダーはピックガードが剥がれた見慣れぬギブソンを使っていた。どうやらロイ・スメックという30年代に作られた元々はスライド用に作られた楽器らしい。それから数年後突然復刻され原宿は竹下通り入り口の楽器屋で遭遇。羨望の眼差しを送る。

30代前半に池袋のI楽器でオリジナル ロイ・スメックに遭遇。弾いたらライ・クーダーの音がしたので感涙。購入を迷うが、ハイポジションにビビリ。”今すぐ買ったらメンテして同じ値段。帰って明日以降で買ったらメンテの値段10万上乗せ!”と言われしばしうじうじしてから購入。*入荷したばかりで調整前とのことゆえ。しかし、、、、。
同じ頃、トラベルギターが欲しいと考えていた所に安価で売りに出ていたブラックのGibson L-0 30'sを御茶ノ水K楽器で発見。ヘッドのロゴが塗りつぶしてあったりあまりにも安っぽいピックガードがついていたりとなかなかのもの。でも楽しそうな楽器だったので購入。やたらやかましい音で鳴った。ブレイシングが剥がれたりしたけれどしばし愛用。後に購入価格の倍以上で下取られていくという孝行ギターとなる。

黒白のそれがそれです。

40代、都内某所で500万円の50's J-200を弾かせていただく。ピカピカのそれは厚い塗装のせいかまったく鳴らなかった。その数年後、アリス・モーリスの大元、エヴァリー・ブラザースモデルのオリジナルを弾かせていただく。かっこよすぎ。音はピックガードの音がした。

代名詞のヒゲWピックガード。星のポジションマークが効いている。A.ギター界のJ.鶴田だ。

ストロークでガツンと中域に固まったギブソン・サウンドがあると良いなと考えていた所、ヴィンテージマーチン・レプリカ製作で人気のジュリアス・ボージャスさんのBarndanceというJ-35的モデルの中古品に遭遇。チープすぎず、ワイドレンジになりすぎないこんな素敵なギブソン(本物じゃないけど)は初めて。だが踏ん切りがつかず売れていくのを指を咥えてみていた。そうそう、2002年頃本人が直す時間がなくて他のリペアマンが作ったピラミッドブリッジをつけたHayrideというモデルも素晴らしかった。これはJ-185的なモデル。購入したかったけど経済的に涙。

そして今回、あまりにも美しいオリジナルJ-35に遭遇。あまりにも渋い淡いサンバースト。サウンドは枯れっカレ・ヴィンテージサウンドでトップの薄さは若干感じでしまうもののまだまだ賞味期限は終わっていない。こんな素敵なギブソン、カッチョい-シンガーソングラターにぜひ弾いてほしいです。


Tomohiro OYA
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